プロジェクションマッピングの制作に必要なものは?投影する環境の選定や注意点も

プロジェクションマッピングの技術は、ダイナミックな光の演出で不思議な空間を演出できることで注目されていますね。最近では建物だけでなく、さまざまなイベントにも活用されるようになりました。

プロジェクションマッピングを自分で、あるいは自社で制作したいという声も多いようです。企業のプロモーション活動として、広告や集客の効果が大きいとされているからです。

そこで今回は、プロジェクションマッピングの制作に必要なものや、環境の選定方法をご紹介したいと思います。また、投影場所や使用する映像素材には少し注意が必要ですよ。

プロジェクションマッピングを制作したい!必要なものはなに?

ではさっそく、プロジェクションマッピングを制作するにあたって必要なものをみてみましょう。最低限パソコンとプロジェクター、専用のソフトがあれば制作することができます。

映像をつくりだすパソコン

パソコンを使用して映像や画像を制作します。また、投影するさいにも必要になります。解像度が高い映像を投影する場合には、スペックが高いパソコンを使用するとスムーズな再生ができます。

また、映像素材を加工するソフトは、メモリ不足で重くなりがちです。クリエイター向けのパソコンを用意できると効率的です。

映像を投影するプロジェクター

プロジェクターは、映像素材を対象物に投影するための機材です。一般家庭向けものから、大規模イベントでも使用できるものなど、さまざまな種類があります。

スクリーンなどの対象物までの距離や、対象物のサイズ、設置場所の明るさによってプロジェクターの価格は異なります。

映像や画像を加工するソフト

プロジェクションマッピング映像の特徴は動きがあることです。Adobe社の IllustlatorやPhotoshopなどのグラフィック制作ソフトに加えて、モーショングラフィックの作成ができるAdobe After Effectや、Apple Motionを使用します。

また、効率的にプロジェクションマッピングが作成できる専用のソフトもおすすめです。

・MadMapper:多くのクリエイターから指示されているソフト。複数の映像を同時に管理できたり、映像加工の自由度が高いことなどが人気の理由です。

・LAMP:初心者でも直観的に操作ができることに加えて、本格的な機能も搭載しています。インターフェースが日本語なので安心。

・Resolume Arena:作成した映像を、他の端末で再生できるメディアサーバーを包括しているのが特徴です。高性能でプロ向けの仕様です。

プロジェクションマッピングの制作には環境の選定が重要!?

プロジェクションマッピングをせっかく制作しても、期待していた効果が得られないこともあります。環境の選定方法を知っておきましょう。

投影する対象の材質や色

プロジェクションマッピングを白いスクリーンに投影するケースでは問題ありませんが、最近では。投影する対象物が凸凹していたり、独自の色合いをもっていることが多いです。光沢のある素材や黒など濃い色にはうまく投影できないことを覚えておくといいですよ。

暗い場所や時間帯

当然かもしれませんが、プロジェクションマッピングは暗い場所でこそ映えるパフォーマンスです。室内でも照明の光が差し込んでくる場所、屋外なら日が沈む前ではあまり効果がないからです。季節や時間帯でも明るさが異なるので、投影する場所の環境が「暗い」かどうか、現場の調査も必要でしょう。

プロジェクターの設置場所

意外と盲点になりやすいのがプロジェクターの設置場所です。投影対象との距離はとても重要で、あまりに近すぎると大きく投影することができません。とくに屋内では限られたスペースしかないので注意しましょう。

また、プロジェクターと投影対象の間に障害物があると陰になってしまいます。見る人の位置も要検討です。

プロジェクションマッピングを制作するさいの注意点とは?

また、プロジェクションマッピングを制作する前に、投影できる施設なのかも確認しておきましょう。また、映像素材の使用にも注意が必要なことがあります。

法令や条例に違反してしまう建物もある

屋外でプロジェクションマッピングを投影する場合には、法令や各自治体の条例に違反していないか確認しましょう。屋外の広告物として許可申請が必要なことも多いです。国土交通省では、実施におけるマニュアルを作成していますので、各自治体への相談先も知っておくと安心です。

【参考:国土交通省「プロジェクションマッピング実施マニュアル」

映像や音楽の著作権侵害にならないか確認する

プロジェクションマッピングを作成するにあたり、映像や画像の使用許可を著作権者から許可をもらわなくてはいけないことも考えられます。著作権譲渡や著作権人格権の放棄などの知識も身に着けておくとよいでしょう。

まとめ

プロジェクションマッピングを制作するさいに必要なものは、パソコンとプロジェクター、そしてグラフィック・モーショングラフィックのソフトです。初心者むけのプロジェクションマッピング専用のソフトを使用すれば、比較的簡単に作成できます。

プロジェクションマッピングは、暗い場所でこそ効果があるものです。プロジェクターの設置場所や投影対象物も問題がないか、現場を調査しておきましょう。また、屋外でのプロジェクションマッピングは広告物として、国の法律や自治体の条例などによって規制されていることも多いので注意しましょうね。

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